「自分の事を仕組めばいいと思うんですが・・・。
 まあ、彼女は自分のことは労をかけませんから。
 なので、今度はこちらが仕組み返そうかと思っています。
 そろそろ尚也君に教えるタイミングでしょう」


まだ君の希望は終わっていないよ。


かつて与えられなかった希望。


それを僕は今、あなたに贈る。


宏樹は静かに微笑した。