「許可、でましたよ」 「さすがフレッド! 僕も早く操縦できるようになりたいですっ」 「一生ね~なー」 ケビンがけらけらと笑いながらデスクに戻っていく。 男はフレッドに感謝の握手を固くしてからご機嫌で出て行った。 「ドーナツはダメか」 フレッドがデスクにつくと、ケビンがぼそりと言った。 「ダメですね」 「へ? ドーナツ、いいじゃないですか。 食べましょうよ」 ケビンはくっと噴出した。