* 「ですからシェリル。 ボスと電話がつながらないからって、僕に文句を言わないでくださいよ」 ニコラスの声は半分悲鳴混じりだ。 ケビンとフレッドは聞こえてもいないようで、黙々と仕事を進めている。 「言っておきます! 言っておきますけど、電話しなくても僕のせいじゃないですからね!」 ニコラスは相手の返答を聞かずに、電話を切った。 ぐったりと机に伏せる。 「30分」 「時間をかけすぎですね」 ケビンとフレッドは冷たく言った。