Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪



     *


「ですからシェリル。
 ボスと電話がつながらないからって、僕に文句を言わないでくださいよ」


ニコラスの声は半分悲鳴混じりだ。


ケビンとフレッドは聞こえてもいないようで、黙々と仕事を進めている。


「言っておきます!
 言っておきますけど、電話しなくても僕のせいじゃないですからね!」


ニコラスは相手の返答を聞かずに、電話を切った。


ぐったりと机に伏せる。


「30分」
「時間をかけすぎですね」


ケビンとフレッドは冷たく言った。