「どうしましょうか」 「どうする?」 怜士はそこで始めて斜にケビンを見上げた。 これは相当怒っている。 自分から土俵を降りたのだから、どうしようもないだろうと言いたいのだが、言いたく無い上に、麗華の状況に腹が立つらしい。 だったらやっぱり再トライではなかろうか。 ケビンは口を開いた。 その前に怜士が言葉を被せた。 「シュレッダーしとけ」 予想外の言葉にケビンはしばし固まった。