運転手の岡崎に車を飛ばさせ、終了間際に滑り込む。 会場は焼場への見送りのために人が動いていた。 目の前を棺が通り過ぎていく。 会場内の祭壇へちらりと目をやると、好青年の微笑を浮かべた怜士の遺影があった。 体が震える衝撃というのは本当にあるらしい。 ばっか。 泣きたくなんか無いのに。 悔しい。 自分でも思わぬほど大量の涙があふれた。 気づかなかったけど、いつかどこかで会えるかもしれないという希望を持っていたのだ。 ハンカチで両目を覆う。