Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪



「へっ?
 いや、だってさあ。
 う~ん、色々考えるよ。
 ダバリードだから。
 私、英語がからっきしだし。
 社交界とか。
 どんだけ陰口言われるかと思うと」
「ああ、大変だろうな」


あっさりと答えた。


「でもあの男がいるだろう?
 あの男はおまえには何かと手を尽くす。
 丸投げするとも、ほおって置くとも思えない。
 踏み出してみて駄目ならば、しょうがない。
 やらずに、死ぬ前まで“あの時に”と後悔しながら生きるのとどっちがいい?」
「そういういい方されると、そりゃあ・・。
 一枝さんが言いたいこと、わかってるよ。
 だけど、こんなんでは行けない。
 もうちょっと“私”を頑張りたいんだ」
「ああ、そう」


一枝がふうっと息を吐いた。