Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪



あの男も不器用だったのか?


いや、器用だったのか。


愛している女と心が通じていたのだから。


違う、やっぱり不器用だ。


一度も法的な結婚をしなかったのは、たぶん、鞠枝を忘れられなかったからだろう。


似たのは顔だけではなかったらしい。


怜士は皮肉に口をゆがめ、花を投げた。