Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪



「生前も、日曜日には。
 そろって」


最後の一言は囁くようだったから怜士にしか聞こえなかった。


あの男の生前ではなく、君塚鞠枝の生前。


二人はそろって日曜日の礼拝に顔を出していた。


怜士はくちびるを歪めるようにして笑いを作った。


自分は無理やり生ませた子ではなかったか。


なるほど。


あの男が、麗華を手に入れたいために日本に行くと言った時、浮かべた冷笑の意味がやっとわかった。