Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪



    *


葬儀は遺言どおり怜士と数人の部下だけで行った。


死ぬ前に墓地はすでに用意されていた。


一つの墓碑の前に地面は黒々とした穴を空けている。


怜士は少し眉をひそめた。


穴の位置が墓碑を前にして明らかにずれていた。


すでに左側に誰かが埋まっているかのように。


でも、ならばなぜ墓碑を分け合うのか。


怜士は牧師の目をとらえた。