* 二人の真夜中の侵入者は予感がしていたのか。 違う。 こっちが掴みきれていなかった情報を、既に得ていたのだ。 だから現れ、交渉してきたのだ。 事が起こる前に。 あの男が急死した。 誰だって病気になる。 あの男だって例外ではない。 金をかければ治るだろうし、寿命も延びただろう。 それだけの金も力もある。 でもそれをしようとせず、あの男の信じる神に任せた。 この世界の多くの者が、長寿と若返りにやっきになっているのに、あの男はいつだってそれに冷笑していた。