「なんの確証もないだろう」 怜士はあざける。 「信頼してもらうだけでしょうか」 「信頼? おまえたちを? ありえない」 「ま、そこは、お前の気持ち次第だよな」 ゴットフリートは意地悪く笑う。 この交渉の結果が出ていることは、明白だった。 こういう事が、いつか起こるだろうと予測はついていた。 高等部で出会った時から。 だから高等部の時は、彼女に必要以上近づかないようにしていたのに。