麗華は表情を止めてから、くるりと背を向けて歩き出した。 「麗華さん、耳まで真っ赤だよ」 後ろから、からかう声がする。 「ほっといて。 って、両親になんで話したの!」 怒っていた理由を思い出して振り返り、また拳を握る。 「現状を正確に伝えておくのは基本だろ?」 「嘘も方便だから」 「そういう返し?」 「もう、時期悪すぎ」 麗華は髪の毛をぐしゃりとかき上げる。 怜士は顔をひきしめた。