「別にその事は気にしてない」 目を閉じて、怜士の胸に頬をくっつけた。 気持ちの建て直しは出来ないけれど、心に入っている力は抜ける。 「じゃあ?」 促されても、言葉は続かない。 自分自身でもよくわからないのだから。 その整理を一人になってしたいのだ。 無言のままなのに、怜士は麗華の体を少し離して眦にキスをした。 次はくちびる。 「や、ちょっと」 「いいから」 よくない、と胸の中で叫ぶが、当然伝わらない。