「なんてお母様には言ったの?」 「夕食の席で飲ませすぎました。 申し訳ございません。 麗華さんはご気分が悪く、戻してしまいそうとのことです。 つきましては、お預かりしてもよろしいでしょうか。 責任をもって、お世話させていただきます」 「執事かい」 思わずつっこんだ自分の大声に頭を押さえている。 「もう。 帰ったら、なに言われるか」 がっくりと、うなだれてぼやいた。 怜士は前にこぼれた髪の毛を耳の後ろにかけてやる。