「あ、そうそう」 麗華はぱっと身を起こすと車に乗り込んだ。 「てっきりあの女狐理事と夕食に行ったんだと思ってた」 そうでなかったことにテンションが上がる。 「そこまで自虐的じゃないんで」 「怜士も苦手なんだ」 「苦手、な訳じゃない」 「じゃあ、なに?」 麗華は眉をよせた。 「嫌い」 「・・・うわ」 なんだか絶句した。 意外とはっきり言うよね、この人。 のらりくらり逃れて、本音を言わなさそうなタイプに見えるけど。 それで思い出した。