* 「連れて行ってくれるって言ったくせに」 本人に直接言えず、切れた電話に向かって呟く。 今夜は京都らしい。 京都なら、なおさら鱧じゃないか。 もちろん仕事で行っているのはわかっている。 今夜もさっきまで接待だったらしい。 別に恋人でもないし、ましては妻でもない麗華を一緒に連れて行くわけが無い。 こっちにも仕事もあるし。 わかってるんだけど、わかっているんだけどね!