「払う。 いくら?」 「いらない。 それこそダバリードの次期総帥が、割り勘なんて出来ないんじゃない?」 「思わない」 札を数枚、財布から抜いているのを無視してエレベータのボタンを押した。 「今泉」 「いらない。 落ち着かないんだったら」 「ストップ。 その先、今までの経験からロクでもないことになるって、身に染みているから」 ロクでも無いって、それは無いんじゃないだろうか。 ちょっとカチンと来たこともあった。 一瞬で麗華の腰に腕を回して引き寄せて、くちびるをふさぐ。