「だから、あなたにプロポーズしたんだけど?」
麗華はぐっとくちびるをひきしめた。
それを言われたら弱いじゃないか。
押し黙ると怒っているようなまなざしを道路に落として、ずんずんと進んでいく。
怜士は軽くため息をついた。
「高等部の時の事。
後悔している」
麗華には、何の事かわかって、血の気が引いた。
今更そんなこと言うのは、ひどすぎる。
寝なければ、こっちはこんなに長く引きずらなかったのに。
「自分の見通す力のなさに腹が立つし、自分の甘さに腹が立つ。
見事にアイーシャに騙された」
麗華は理解しようと必死だった。

