「喰われるほうが悪い。
騙されるほうが悪い。
支配するか、支配されるか。
勝つか、負けるか。
それがこの世の中」
感情の無い目。
硬質な声。
作られた物のように、無機質な顔。
ミスターダバリードだ。
「そうやって考えて生きてくの、無味乾燥な人生じゃない?」
怜士の雰囲気に恐怖を感じたが、思わず言い返した。
怜士は驚いたように少し目を見開いて、頬を緩める。
いつもの知っている今泉怜士が戻ってきた。
「よく無味乾燥なんて知ってたな~」
「あ、また馬鹿にしているね」
「してないしてない。
感心した。
俺の言ったことと噛み合っていないけど。
まあ、そう思って人生を無難に生きていたら、そうだろうな。
だから」
言葉を区切り、隣を歩く麗華を見下ろす。
柔らかなまなざし。

