「天下のダバリード総帥が、携帯なんて時代戻ってんじゃないの?」
だから、ちくりと言ってやると肩をすくめた。
「スマホだと個人情報、駄々漏れでしょ。
こうやってあなたの居場所も容易に掴めるぐらい」
「げっ。
そうなの?」
「そうなの。
アプリに何が潜んでいるかわからないよ、お嬢さん。
自動的に色々な個人情報がアプリ会社に送られるよ。
ま、うちとしては、それはそれでいいんだけど」
悪魔的な笑いだ。
「ただで色々な情報が手に入り、ビックデータとして活用できるから。
スマホ万歳だ」
「最悪~」
「それが今の世の中だ。
どこで猛獣が口をあけて待っているかわからない」
「ああ、本当だよね~」
自分のことを言われているとわかった怜士は、冷たく見下ろした。

