次の日の着信は無視を決め込んだ。 が、これで逃げられる相手ではなかった。 宮内が理事をやっている財団のビルを出て、硬直する。 歩道の街路樹に寄りかかって、携帯で電話をしていた。 麗華の姿を確認すると、電話を切って歩み寄ってくる。 「遅かったな。 予約している店にギリギリだ。 急ごう」 約束した覚えはまったくないのだが。 「あなた、肉好きでしょ。 ホルモンのおいしい所なんだけど」 「いいね」 勝手に口が動いて、後悔した。 怜士が口の端でくすりと笑う。 何か悔しい。