Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪



「なんで今泉が私と結婚したいのか意味不明」
「好きだからでしょ。
 ってか、今泉じゃないから」


麗華はぎっとにらみつけた。


「タイプじゃないって言ってたじゃない。
 嘘が見え見え」


怜士はグラスに口をつけたまま動きを止めて、視線を合わせる。


「言ったことなんてないと思うけど」
「え?
 えーと」


確かに言われたことはないかも。


「だけど、金髪碧眼しか相手にしないって有名じゃない。
 とにかく全然、真実味ありません」


麗華は指輪を抜くと、怜士の方に押し返した。