「えっと、ハーバードを見に行きたいんだけど」 なんとなく声が小さくなる。 珍しく匠の方も視線を向けて、驚いている。 「有名だもんね。 後、NYとか?」 「うん、そうだね」 麗華は笑ってごまかした。 「じゃあさ」 熱心に誘ってくる勇司の言葉を、右から左に聞き流しながら、別の事を考えていた。 行ってみよう。