なんで会っちゃったかな。 割り切ろうとしているのに。 会場で囁かれているのが耳に入る。 何年かは日本で仕事とか。 まあこうして兄に頼まれてパーティに出ない限り、会うこともないからいいけど。 怜士の仕事と自分の仕事が重なるとは思えないし。 気にしない気にしない。 いないいない。 見ない見ない。 子どものような態度で避けまくって、パーティーを切り抜けた次の日。 携帯になんとなく見た覚えのある番号が点滅する。