「どういう態度だ?」
「ごめん。
 いや、ハートとは思わなくって」
「それが一番簡単なの」
「大丈夫。
ダバリード総帥がラテにハートを描いて出すなんて、ポイント高いから」
「あっそ」


怜士は麗華の目の前に置いたばかりのカップを再度取り上げた。


「向こうで飲もう」


入ってきたのとは違うドアを開けると、小規模のパーティーが開けるように、広々としたリビングが広がっていた。


ダイニングとは違う夜景が見える。


こちらの方が見ごたえがありそうだ。