「おれ、やだから」 麗華と目が合った。 冷たい目。 ああ、そうか。 時々、明らかに嫌悪感をぶつける人に出会うことがある。 「俺、こういう女、嫌いだし」 「おいっ、匠。 ごめんね、宮内さん。 こいつ口が悪くって」 「いいよ」 実は、こういう目に結構、会う。 麗華は教科書を広げ、ノートに視線を移した。 これで話は終わりだという合図だ。