怜士は皿に顔を伏せたまま、黙々と口に食べ物を運んでいた。 そうだった。 高等部の時もさりげなくフォローする男だった。 「そうだね」 麗華が言葉と一緒に、小さくため息をついたのを聞き漏らさなかった。 納得できなかったのか、他にまだあるのか。 「麗華」 名前を呼ばれたことにびっくりして顔を上げると、静かな怜士の目と合った。 「何かあるなら言ってしまえ。 ここで言っても、日本まで距離があるのだから、差しつかえることはないだろ」