良太ごめんね

朝から良太と私はご飯の支度をした。
美咲
「良太パン焼けたよ…ジャム塗ってね」

良太
「うん」

美咲
「今日行くおじさんは、ママのお友達なの、良太は良い子に出来るかなぁ?」

良太
「うん」

私は良太の着替えをさせて、私自身の支度をした。

今は昼の世界の私、薄い化粧と薄いピンク色の口紅を塗り、髪は1つに束ね。

美咲
「良太行こうか!」

良太
「うん」

私は良太を連れある不動産屋さんの前に立っていた。
ドアには賃貸情報が載っいるチラシが沢山貼ってあった。
ここの不動産屋さんの社長さんは私の夜の世界だった頃のお客さん。

私の事分かるかなぁ?
なんせ全く違う容姿なんだから、社長さん私が、しずか、って分からなきゃ困るよ。

美咲
「良太、よし、入るよ!」

良太
「うん」

美咲
「こんにちは……」

社長
「いらっしゃい!物件探しですか?‥」

美咲
「はい、‥…社長さん…私です」

社長
「私ですって………………誰?」

美咲
「しずかです……」

社長
「しずかちゃん?」

と言いながら振り返った社長の顔が変わっていた。

社長
「しずかちゃん?」

美咲
「しずかです」

社長
「※☆!@+★♪♬&%♀」

おぃおぃ社長はバグってるよ。

社長
「しずかちゃん、子供?悪い冗談止めてくれよ!」

明らかに自分の子供を産み私が貴方の子供です。
なんて言いに来たと思ったのか?
冷静な感情はなく、まさしく野生の熊状態だった。