君に贈りたい




「それでさー…」



「へー…」



始めはあんなだったけど、あとから
いつもみたいな感じになった。



んでたわいもない話ばっかしてた。



『次は○○高校前…○○高校前です。』


お話タイムの終わりを告げるような
アナウンスが電車の中に響いた。


神様って時々いじわる。


まだ話したいのにむりやり引き離す。


「おっ次だな。」


うん次だね。


私はこの次が止まって欲しいな。



少しだけでも。


でもいつか終わりがくるのが
はっぴーえんどのお話。



だからがまんする。


まだ話したいけど。



がまんがまん。



『ドアが開きます。ご注意ください。』



ついてしまった。



ゆっくりとドアが開いた。


すると一気に人がぎゅうぎゅうし合い
ながらドアにむかっていく。



なんかそれ見てたら、昔小さい頃に
寒いときやってた遊び思いだした。




おしくらまんじゅう



私の目がきらきらと光った。




あったかそー



私も参戦。


ぎゅうぎゅうぎゅう。


おーしくーらまーんじゅう押されて
泣ーくか♪




あったかー


私体ぽっかぽか。



でもばかな事してたから私ちっこいし
人混みに抜けれなくなってしまった。



どんまい。



ぺーた君も見失いました。



うわどうしよ。