君に贈りたい




次の日

私はぺーた君が学校にいることを
下駄箱をみて確認する。


あっ。来てる。


またがあるかな?


「なんか、緊張してきた。」


私は心を落ち着かせて深呼吸をした。


ゆっくり階段を上がっていくと、
がやがやと声が上から聞こえた。

その声の中にあの人の声が聞こえた。


そう、ぺーた君だ。

ぺーた君の声をはっきり聞ける
天才かも。


なんて考えてた。


あんな大人数の中でもぺーた君は
すぐに見つけられる。



ぺーた君と私の目線がぶつかる。


そして、私とぺーた君の距離が
少しずつ縮まる。


ドクンッ ドクンッ ドクンッ


心臓が破裂しそうなくらいドクドク
うるさい。