この気持ちをあなたに伝えたい

「これで安心だね。最愛の寝不足、もうなくなった」
「ああ・・・・・・」

 美鈴は最愛を見ながら言った。ずっと心配してくれたことに最愛は感謝した。
 料理を完食し、レストランを出て、深香と美鈴は駅へ向かい、最愛と礼雅はマンションへ向かった。
 マンションに到着して、エレベーターに乗り、六階と七階のボタンを押してた。
 エレベーターに乗っている間、二人は何も話さないので、さっきの賑やかさが嘘のようだった。そんなことを考えていると、六階に着いて、礼雅は外に出た。

「今日もありがとうな。じゃあ・・・・・・」
「最愛・・・・・・」
「なーー」

 最愛がエレベーターのボタンで閉めようとしたとき、最愛は礼雅に強い力で腕を引っ張られ、胸に顔を押しつける形となった。
 エレベーターが閉まり、上の階へ行ったことを確認した礼雅は最愛の耳元に囁いた。

「もう少しだけ俺と二人きりでいようか?」

 最愛はただ黙って小さく頷くと、礼雅はそっと最愛の手を取り、自分の家まで連れて行った。
 中に入り、二人でリビングへ行き、いつもより静かなので緊張していると、礼雅は最愛と向き合うようにソファに座った。

「キス、していいか?」
「どうしたんだ? 急に・・・・・・」
「さっき、深香ちゃんが言っていたから。まだちゃんとしていないだろ?」

 最愛が嫌がれば礼雅は無理にやろうとしない。
 礼雅が気遣っていることが嬉しくて、言葉で伝えずに最愛は目を閉じて、キスを受け入れた。

「最愛の初めてをもらったんだな。もう一回するか?」
「し、しない!」
「最愛・・・・・・」

 彼に名前を呼ばれたので礼雅の顔を見ると、さっきまでの笑顔とは違っている。

「好きだから、俺はお前と一緒にいたい」
「私だってそうだ。私も礼雅が好きだ」
「それを聞くことができて良かった」

 気持ちを伝えることができた最愛と礼雅は互いに微笑み、もう一度近づいて、キスを交わした。