でも今までそんなことなかったしな…。


と、屋上の扉が開いた。


あ、来た!!


俺は笑顔でそこに目を向ける。


でも入ってきたのは美羽ではなかった。


「あ、芹沢先輩!!」


何で?


何で君がいるの?


「変な顔して。どうかしましたか?」


たぶん大分顔が歪んでいたと思う。


そりゃ、期待を裏切られたら誰しもそういう顔するでしょ。


美羽だと思ったのに…!!


「何でもないよ」


必死に叫びたい気持ちを押し殺し、答える。


本郷さんは俺の隣に腰下ろした。