そして、鴉さんの逢える日が分かり…

狐さんは、その日が楽しみで楽しみで…

お気に入りの場所で待っていた。

その時、近くで銃声が聞こえた…

狐さんは、急いで、その場所に向かうと

鴉さんが倒れ込んでいた…。

「やっと…逢えた…」と頷く鴉さんを連れ去る2人の人間がいた。

「サーカスの仕事をサボりやがって、それも食べ物も盗んで逃げるなんてバカな烏だ!フッ。」と人間が言っていた。

そして鴉さんの口から少量の食べ物がこぼれた…

「私の為に…」

涙を浮かべ…

狐さんは、またもや独りになってしまった…。

その後の狐さんを見た者は誰もいない。