家に帰り、お風呂に入って汗を流した。

寝る前にメガネを取り出し、まじまじとそれを眺めた。

見れば見るほど、この世で作ったと思われない程神々しい色をしている。

「これをかけて、打席に立ったら、未来が少しイメージしたんだよな。」


一人言をいい、色んな角度でメガネを見たり、

触ったりしたが何にも変わらなかった。

「やっぱりたまたまだよな。」

そう言ってメガネをメガネケースへ戻そうとすると、

メガネケース内側に白い紙が挟まっているのに気がついた。

「なんだこれ。」


慶介はそれを抜きとり、紙を開いた。紙にはこう書かれていた。