10分ほど休憩をし、そろそろ学校へ行くかと思い、

腰を上げようとした時、

不意にベンチを見ると、

メガネケースが置いてあった。


「誰か忘れたのか?」

そう一瞬思ったが、中身を空けてよく見てみると、

メガネは周りの縁が虹色になっており、

きれいな装飾というか、

派手な装飾を彩っている。


「こんなよく忘れるよな~」

小馬鹿な感じでそう言い、立ち去ろうとしたが、

クラスの仲間に見せてやろうと思い、

慶介はメガネケースを内ポケットに入れて、学校へ向かう事にした。