翌週になり期末テストが始まった。

慶介は考えた。オール百点を取ると、

カンニングしたと勘違いされるかもしれない。

だから80~90点狙いで行こうと。

学校登校後、テストが始まるまでに、

国語、数学、英語、社会、化学全ての教科に対して、

良い点数が取れるようにとメガネをかけて、

目を閉じてイメージをした。目を開けると

テストの答えが頭の中にやきつき、

テストの点数までも先読みする事が出来た。

1時限目のチャイムがなり、慶介はイメージのまま解答をしていった。

流れるリズムで答えが分かる。

スイスイと問題を解いて行き、あっという間に解答は終った。

そのまま2時限目、3時限目とこなし、全ての教科のテストは終了した。



放課後、遠藤が聞いてきた。

「今日のテストどうだった?やばかったんじゃねえの?」

慶介はにやりとして答えた。

「8割くらいはいけたよ。俺もやれば出来るんだって!!」

「うそつけ。今まで俺と似たり寄ったりの点数か、それ以下だったじゃん。まぁ来週楽しみしとくよ。」


にやりとして遠藤は教室を出た。

慶介は日の暮れる夕陽を見た。とても綺麗で今にもとろけそうな感じだ。


来週みんなの驚く姿が楽しみで仕方なかった。