『森のクジラ』

ふわり
ふわふわ
雲の上

光がすべてを包む中
青いクジラが君を呼ぶ

淡く円らな君の目も
ほんのり色づく唇も

何処に居たって僕には見える
たとえ空へと昇っても

くるり
くるくる
木の葉舞う

独り静かな木々の間に
青いクジラは泣いている

これは空想

僕の夢