光太side

「ただいまーっ♪」

おっと。明莉が帰って来た。
今日はここらまでにしとくか。

「明莉ー、どうだった?」

俺が聞くと、

「は??お兄ちゃんにはカンケーないないっ!」

って答えやがった。

そのくせして、母親には

「あのねー、今日ねー、電車で」

とか話してやがる。

…これが思春期なのか?


まあ、明莉が構ってこないならひとまず部屋に戻ろう。

そう思って階段を登ったのに、

「お兄ちゃーん、待って~」

明莉がくっついてきた。

「あのねっ、お兄ちゃんに見せたい、とっておきのものがあるの!!」

ん?土産かな?

やっぱりな。明莉が、大好きなにーちゃんに 土産買って来ないワケないと思った。




「まあひとまずこちらへ♪♪」

いや…。そこ俺の部屋だよ!