真人side


「はぁ〜…」


朝からため息がもれる。


昨日、琴葉はいつもの琴葉じゃなかった。


焦ってた?


悩んでた?


それに、どこか悲しそうだった気もして…


どれだけ考えても、一つの答えにはたどり着けなかった。


誰かに聞けばわかるんだろうか。


でも…


聞ける程仲の良い奴なんて…


「あ、はよー真人。」


急に後ろから声が聞こえた。


玲音…


…玲音になら、言えるかもしれない。


あいつはチャラチャラしてるようにみえて、意外に真面目だしな。