『どうしたの?』


後ろから聞こえた声に、振り返る。


『え…あ、教室がどこかわからなくて…』


『何組?』


『ご、5組…です…』


『それなら、そこの角を左に曲がればすぐだよ。』


そう言って、彼は優しそうに微笑んだー…