「…ホシ君…。」



「やぁ、空ちゃん。

いらっしゃい」



空と先輩が出会って一週間。



空は放課後、輝を待つために毎日屋上へと行った。



「星のこと…今日も教えて?」



「もちろん。」



そのたびに彼に星について教えてもらっている。




彼の名前は広天 星(ヒロゾラ ショウ)。



空は彼の持ち物を見て、星‘しょう’を‘ほし’と呼んだのだ。



それ以来、ホシ君と呼んでいるが、彼は何も言わなかった。