そんな風に思っていると



ガラガラガラ




『おっ、俺一番乗りじゃね?やべー。天才かもー♪



.........ってなんだよ、拓海いんのかよ。』



........この能天気のいかにもアホそうなやつ。



こいつは、川口淳史(かわぐちあつし)



俺の唯一心が開ける友人だ。まぁ、親友ってやつだ。



淳史は、とにかくチャラい。でも、モテる。



こいつは、女を泣かせることはしないからだ。



ほんとにいいやつだ。



淳史が俺の席に座るから、俺は仕方なく隣のやつの席に座った。



淳史や、他のダチとしゃべってると......



『あ、あのー』


俺は驚いた。正直、夢でも見てるのかと思ったくらいだ。



俺の目の前には、今までに見たことがないくらいの美人がいたからだ。


サラサラとした黒髪がよく似合っている。


俺はこいつと隣の席だと知り、チャンスだと思った。