…頭が痛くなってきた…明らかに、からかわれているのが分かって不愉快だ…

用務員室の台所に、ウキウキ顔の連中が集まって来て、うっとうしい事この上ない…

その中で一人だけ異質な存在の小学生が、眉間にしわを寄せながら混じっている…

いや、そもそもこの顔合わせはいったい何なんだ?

生島に、生物学の教師に小学生に用務員…このメンバーに何の接点があるんだ…


台所に置かれた、張りぼての扉にかかっていたホワイトボードに、戸川が時間と名前を書き込んでいるのを見ていると、小学生が自分をチラッと見た。

「…何だ?」

「いえ…」

無表情に目をそらすと、生島に頭をなでられている…

「深谷君、時間大丈夫?」

「うん…文化祭まで、帰りが遅くなるって言ってあるから…」

「そっか、大変だね〜今日は大丈夫だった?」

「今はまだ、個人練習だから」

生島が優しい目をして、小学生に微笑んでいる…

…こいつ、こんな顔もするのか…