「…で?」

「ほほほ…生島君はですね〜」

「ああ…」

「あなたとは血縁でも、恋人でもありませんでしたから安心して下さい」

「はぁ?」

もったいぶった先生の話し方に、坂神先輩はブチ切れるとその場が凍りついた。

先生お願いだから、それ以上からかうのやめて下さい…

「…生島、お前は何なんだ?お前、知ってるんだろ?」

「あぁ、オレはその国の姫でね〜高田さんとは親子関係」

ハルは高田さんと目が合うと、穏やかに笑った。

「…で?私とはどんな関係なんだ?」

「え〜なんだろう…友人?とも違うし…何だと思う?修子ちゃん」

「そうですね〜一言で言うと、″イースの憧れの人″ですかね〜?」

「はぁ?」

最高に不機嫌な顔をして、先生を冷ややかな視線で射抜いた。

「論より証拠と言いますからね〜?行ってみますか?海底に…思い出すかもしれませんよ〜?」

「…ふざけているのか?」

もう敬語を使う気も失せたらしい…

すでに、イース以外の人には見えなくなってきた。

今まで気づかなかったのが、不思議なぐらいだ…