「…ごめんね?まさか僕も、あの状態で寝ちゃうとは思わなくてさ〜ははは…最近、寝不足だったからかな〜?ははは…」

僕に背を向けたままハル君は、もう一度ため息をつくと言った。

「ちょっと驚いただけです…自分でもビックリするぐらい…」

深谷少年がそのセリフを聞くと、心配そうにハル君を見た。

自分も楽天家のハル君らしからぬセリフに、ドキッとして見返してしまった。

「まぁ、何事もなかったのですから、結果オーライじゃないですか〜?所で先程チラリと出た話ですと、宝物庫の入口が見つかったとか、見つからないとか…」

その空気を和ますように、先生は微笑むと話を変えてくれた。

「ああ、そうなんですよ!」

僕はそう言うと、カメラにおさめて来たデータを探して、先生に入口の写真を見せた。

先生はちゃぶ台の上にカメラを乗せると、一斉に皆がその画面に注目した。

いつの間にか、寝転がっていたハル君も起き上がってのぞき込んでいる…

「…これは…」