少し日が傾きかけて辺りがオレンジに染まり出した頃。



「凜ちゃんおまたせ。待った?」



キラキラの笑顔を向けて裏口から出てくる先輩。



その笑顔、反則です。



キュンとなる高鳴る胸を押さえつ 『いいえ』と声をかける。



あの後美麗とたっぷり楽しんで、お会計では先輩に割引までしてもらった。



やっぱり女の子同士の時間は気兼ねなく話ができる。



「なんか凜ちゃん、嬉しそうだね」



「あは、バレました?今日すごく楽しかったんです」



「それはよかった。また来てね」



「はいっ」



「あはは、即答」



こんなふうに先輩とも自然な会話ができるし。



本当、今日はいい日だなぁ。