「…………っ!!」
礼智の顔が一瞬にして引きつった。
心臓の音が早く、大きくなる。
なんで、これが……
「ら、いち……?」
奏ちゃんが震える声で問う。
写っていたのは、紛れもなく礼智とあの女優さんが街中で抱き合ってる写真と、『人気アイドルグループ若手人気女優と熱愛か!?』という嘘を並べた文字。
結構近くで撮られてる。
「お、俺……違っ……!」
「嘘に決まってんだろ、こんなもん!!」
嶺が紙をグシャッと乱暴に掴んで、ゴミ箱に投げ捨てる。
まだ礼智のことはまだ知らないことが多いけど、仕事に対しての姿勢とか、友達からライブのこととか聞くと、熱愛なんて、絶対嘘だ。
でも、出かけたのは事実……。
重々しい空気の中、多田さんが口を開く。
「この週刊誌、来週に発売されます。事務所からは『交際関係にはない。ただの共演者の仲』っていうことでメディアに言います。嫺君、熱愛はないですよね?」
礼智の目をしっかり見る。
「はい。絶対ないです」
震える手を抑えながら、芯の通った声で強く頷いた。
嶺と奏ちゃんが礼智に寄り添う。
「よかった」多田さんは優しく笑った。


