家出少女の拾われ先はテレビの中の人達でした。


「制服って……」


「家、です」


苦笑いをする奏ちゃん。


「バカか」


「バ、バカじゃないですよ!」


馬鹿にしてきた嫺君をキッと睨みつけ、言い返す。


「腹いてぇ……腹筋崩壊した……」


「う、五月蝿いです……」


あー、恥ずかしい!

なんで、制服で家出しなかったんだろう……

というか、嶺君五月蝿い……

笑いすぎだよ……



「ふぅ……じゃあさ、休んじゃえば?」



「へ?」


「は?」


「何言ってんの?」


厳しい視線を一斉に受けて、少し後ずさりする嶺君。


「だから、家に帰んのも気まずいし、だからといって私服のまま登校ってわけにもいかないだろ?」


「そう、ですけど……」


「だから、休む?って」


その思考回路が羨ましいです……

この人、本当に現役高校生なんだよね?

年、偽ってよね?

そのままの厳しい視線を受けながら、嶺君は話す。


「勿論、無理にここで待ってろなんて言わないよ?
付き人として、俺らと一緒に行動するのもいいし、
それが嫌だったら、ここで待ってたり、買い物行ったり。
……ダメ?」


う……

上目使いは、キツい……

そんなに見つめないで……

しゅん……という、効果音のオーラを振りまく。

そんな嶺君を見たら、


「そ、それいいじゃないですか!」


って、言うしかないじゃないですか!