「制服って……」
「家、です」
苦笑いをする奏ちゃん。
「バカか」
「バ、バカじゃないですよ!」
馬鹿にしてきた嫺君をキッと睨みつけ、言い返す。
「腹いてぇ……腹筋崩壊した……」
「う、五月蝿いです……」
あー、恥ずかしい!
なんで、制服で家出しなかったんだろう……
というか、嶺君五月蝿い……
笑いすぎだよ……
「ふぅ……じゃあさ、休んじゃえば?」
「へ?」
「は?」
「何言ってんの?」
厳しい視線を一斉に受けて、少し後ずさりする嶺君。
「だから、家に帰んのも気まずいし、だからといって私服のまま登校ってわけにもいかないだろ?」
「そう、ですけど……」
「だから、休む?って」
その思考回路が羨ましいです……
この人、本当に現役高校生なんだよね?
年、偽ってよね?
そのままの厳しい視線を受けながら、嶺君は話す。
「勿論、無理にここで待ってろなんて言わないよ?
付き人として、俺らと一緒に行動するのもいいし、
それが嫌だったら、ここで待ってたり、買い物行ったり。
……ダメ?」
う……
上目使いは、キツい……
そんなに見つめないで……
しゅん……という、効果音のオーラを振りまく。
そんな嶺君を見たら、
「そ、それいいじゃないですか!」
って、言うしかないじゃないですか!


