家出少女の拾われ先はテレビの中の人達でした。


「おやすみー」


嶺君も布団に入った。
 
数秒後には、寝息が聞こえてきた。

……で、アタシの寝る場所は?

別の部屋に案内してくれるんじゃないんで、すか?

客室に寝るんですよね?


「篠原、こっち」


薄暗い部屋の中、ドアの方を見ると、嫺君が手招きをしている。

ドアの隙間からの光で、嫺君の口元が見える。 

その口元がゆっくり開き、「ふぁー」と、眠そうな声が聞こえる。


「客室、こっちだから」


「……あ、はい!」


明るい廊下に走って出た。