家出少女の拾われ先はテレビの中の人達でした。


「おわっ!」


「いって!」


「うー」


「あたた……」
 

だだっ広い寝室で、四人の男女が夜中に枕投げをしております。

全く、変な話だよね。

スタートしてからどれぐらいたったのか。

奏ちゃんは、部屋の隅にいって、膝を抱えて、体育座りをしている。
 
最初に脱落した人。

修学旅行みたいに、男子二人、女子一人で、ずーっと。

もう、楽しくってしょうがない。

時間を忘れて、枕を取り合い、投げ合っていた。


「はい、終わりー」


声のした方を見ると、腕を組んだ奏ちゃんが仁王立ちしていた。

……ただ、隅の方でだけど。


「嶺、嫺、明日仕事あんだろ?」


「う……はい」


「ん……」
 

と、嶺君と嫺君に言った後、アタシの方に向いた。


「篠原さんもこんな時間まで……明日学校あるんでしょ?」


「あ、はい」


「じゃ、寝ろ」


五月蝿くしていたからか、眠いからか、機嫌が悪そう。

口調が悪くなってる。

もしかしたら、お腹空いてても機嫌悪くなるタイプかも。

意外だわ……

奏ちゃんが、一呼吸おいて言葉と同時に電気を消し、奏ちゃんは布団に潜り込んだ。